司法書士・行政書士の仕事は、書類作成・調査・相談対応など、とにかく細かい作業が重なります。
だからこそ、小さなストレスや疲労が積み重なると、業務全体に影響が出てしまいます。
今回は、私の事務所(シアエスト司法書士・行政書士事務所)で実際に導入して「これは本当に仕事が楽になった」と感じたアイテムだけを厳選して紹介します。
どれも“士業の実務”と相性が良いものばかりです。
新年度の備品購入の参考にしていただければ幸いです。
① ラベルライター(P-touch)
—— 書類の整理が「迷わず・早く・正確に」できる
相続・後見の業務では、
- 戸籍
- 通帳コピー
- 医療費領収書
- 登記関係書類
など、何種類もの書類を同時に扱います。
私の事務所でも必須アイテムなのが P-touch(ラベルライター)。
◆ 導入して実感したこと
- どのファイルがどの案件なのか一目で分かる
- 後見の領収書整理が圧倒的にスムーズに
- 依頼者に返却する資料が“きちんとして見える”
- 手書きよりも信頼感が出る
事務所を始めた当初は「手書きでいい」と思っていましたが、導入してからは「最初に買うべきだった」と感じるほどでした。
② モニターライト
—— 目の負担が軽くなり、夕方の疲労が明らかに減る
戸籍を読む時間や登記情報の確認が続くと、夕方には「目の奥が重い」ということが起きやすくなります。
そこで導入したのが モニターライト。
◆ 導入後の変化
- 画面の反射が減って見やすくなる
- 紙の書類も明るく照らせる
- 机が広く使える
- 長時間の作業でも目がラク
事務所の環境を変えるアイテムとしては、かなり費用対効果が高いと感じています。
③ デュアルディスプレイ(2画面)
—— 登記調査・相続関係説明図・戸籍読みの効率が段違い
現在、私の事務所も デュアルディスプレイを採用しています。
司法書士の仕事は、「複数画面を同時に見ながら進める作業」がとても多い職業です。
たとえば、
- 左画面:戸籍
- 右画面:相続関係説明図
- 左画面:法務局の登記情報
- 右画面:議事録・申請書作成
このように「行ったり来たり」を減らせるだけで、作業スピードがかなり改善されます。
◆ 導入して分かったメリット
- 相続関係説明図を読みながら遺産分割協議書が作れる
- 閲覧と編集を同時にできる
- 調査漏れが減る
- 目の移動が少ないので疲れにくい
士業の仕事をしていると、「画面が狭い=時間的損失」だと痛感します。
デュアルディスプレイは本当におすすめです。
④ 業務用シュレッダー(裁断力強め)
—— 個人情報書類を安全に処理できる
司法書士・行政書士の事務所では、相談者から預かる書類の個人情報が非常に多いため、家庭用ではなく、業務用に近い強力シュレッダーが安心です。
- 分厚い書類も確実に裁断
- マイナンバー・金融情報の廃棄で安心
事務所の信頼性を高めるためにも、“しっかり裁断できる機種”がおすすめです。
⑤ ハンズフリー通話用イヤホン
—— 相談対応しながら書類の確認ができる
司法書士・行政書士は、電話が多い仕事だからこそ、通話中に メモ・書類確認・PC入力が同時にできる ハンズフリーは便利です。
当事務所でも、
- 金融機関とのやり取り
- 施設との連絡
- 公証人役場との調整
など、通話しながら作業する場面が多く、両手が空くことで作業効率が上がりました。
⑥ PCスタンド
—— 姿勢が整うだけで、作業時間が“ラク”に変わる
司法書士は書類作成が多く、長時間座り続けます。
PCスタンドを使うと、自然に視線が上がり、首・肩の負担がかなり軽減されます。
特に複雑な財産目録や契約書を作成しているときは、スタンドの角度調整がとても役に立ちます。
⑦ 高機能オフィスチェア
—— 長時間座る職業だからこそ、椅子には惜しみなく投資する
士業の仕事は「椅子に座っている時間」が非常に長い職業です。
良い椅子は値段も高いですが、
- 腰痛が起きにくい
- 猫背になりにくい
- 長時間の作業でも集中力が保てる
など、業務のクオリティに直結する部分も多いと感じています。
まとめ|士業の“道具のレベル”は業務品質にもつながる
司法書士・行政書士の仕事は、一見すると「パソコンと書類だけあればできる」と思われがちですが、実際には 作業環境の質が、仕事の質に直接リンクします。
- 書類が整理しやすい
- 目や体が疲れにくい
- 集中できる
- 作業が早い
それだけで、依頼者への対応も丁寧にできますし、結果として業務品質の向上につながります。
今回紹介したアイテムは、どれも“過剰な投資”ではなく、日々の作業を確実に楽にしてくれるものばかりです。
事務所の備品選びの参考にしていただければ幸いです。
